笑って学べる自律神経失調症 第３０話「stay here～ここに居続けること～」

ケイちゃん、こんにちはじゃ。

あ、自律神のおじいちゃん、こんにちは。

さあ、今日もレッスンはじめていくかのぉ。

はーい。

今日のテーマはズバリ・・・・・・

ズバリ・・・・・・・・？

「stay here～ここに居続けること～」じゃ。

なんだか映画のタイトルみたいね。

そうじゃろ。たまにはナウでヤングなオシャレなタイトルにせんとな。

（ナウでヤングってすでにオシャレじゃない気がする・・・・・）

オホン、まぁそんなことは置いといて、次の段落からレッスン開始じゃ。みなのものであえ～であえ～。

ははーって、一人しかいないわよ！

ナイスツッコミじゃ。

ポッ（照）

さあさっそくレッスンスタートじゃ。

はーい。

今日のテーマはstay here～ここに居続けること～じゃが、ケイちゃん「ここ」ってどこだかわるかのぉ？

ここはここでしょ？前回のそれといい、なんだか抽象的な表現が多くなってきたわね。

ここはここ確かにそうじゃ。まぁ本質的なことを表現する時にはどうしても「ここ」や「それ」になってしまうんじゃ。じゃって本来言葉では表現できないものなんじゃからのぉ。

たしかに言葉で表現できないなら仕方ないわね。

そうじゃ。そして、ここはここで正解なんじゃが、ここはそこでもあそこでもあっちでもなく「ここ」なんじゃ。

それは当たり前でしょ？

ホッホッホッ。たしかに当たり前じゃの。じゃが人は「ここ」に居続けることができんのじゃ。

え？ここに居続けることができない？

そうじゃ。人は犬には待てというくせに、自分たちは待てんのじゃ。

？？？？

頭の中が？でいっぱいのようじゃのぉ。まぁそれもしかたがないことじゃ。「ここ」を理解するというか「ここ」を思い出すまでは腑に落ちることはできんからのぉ。

ここを思い出す？

そうじゃ。「ここ」とは本来あるべき居場所といったイメージかのぉ。つまり本当の自分のホームのような場所じゃ。

本当の自分のホームのような場所・・・・・

まぁ簡単にいうと今の自分の家のようなイメージかのぉ。つまり人は常に自分の家ではなく、他人の家にいったり、過去の自分の家にいったり、未来の自分の家にいっておるんじゃ。

？？？？？？？

またまた頭の中が？でいっぱいじゃのぉ。これは自分の肉体ではなく、自分の意識のことなんじゃ。

自分の意識？

そうじゃ。つまり自分の意識が常に、他人や過去の自分、未来の自分に向いてしまい、肝心の今の自分がお留守になっとるんじゃ。

あ、それならなんとなくわかるかも。いつも他人の目を気にしたり、過去の後悔や、未来の不安にフォーカスしている状態ってこと？

そうじゃ。ようやく理解が追いついてきたようじゃのぉ。さすがケイちゃん、シュワちゃんもびっくりのナイスカムバックじゃ。

アイルビーバックよ。

ホッホッホッ。まぁ今の自分がいつもお留守じゃから、せっかく本当の自分からの電話がかかってきても、手紙が届いても、いつもいないから電話はつながらないし、手紙もポストにたまったままなんじゃ。

たしかにそうよね。電話はつながらないし、手紙はたまるいっぽうね。

そうじゃ。今の自分の家にいる時が、本来の自分とつながっている時であり、その時にだけ本来の自分からメッセージ、いわば直感を受け取ることができるんじゃ。

うんうん。

そして、その直感のとおりに行動すると、本当の自分を生きることにつながり、すべてが上手くいくんじゃ。

なるほど。それはすごいわね。

じゃから、逆に言うと、今の自分の家にいない限り、何をやってもうまくいかない、うまくいったとしても一時的ですぐにダメになるなど、苦しみと辛さのデスロードを歩むことになってしまうんじゃ。

苦しみと辛さのデスロードってかなりきつそうね。

そうじゃ。でもほとんどの人がこのデスロードを歩んでいるんじゃ。じゃから自律神経失調症や生きづらさなどを抱えていきておるんじゃ。

なるほど。たしかにそうかもね。じゃあ今の自分の家にいる、居続けるにはどうすればいいの？

おぉ、ナイスクエスチョンケイちゃん。さすがじゃのぉ。

エヘ（照）

今の自分の家にいる、居続けるには、ますは今の自分の家の存在に気づく必要があるんじゃ。

今の自分の家の存在に気づく必要がある？

そうじゃ。じゃって自分の家がどこにあってどんな形をしているのかに気づけなかったら、一生かかっても家にたどりつくことはできんからのぉ。

たしかに。永遠の迷子ね。

そうじゃ。じゃからまずは今の自分の家に気づく、つまり「ここ」に気づくことじゃ。

うんうん。

そして、今の自分の家に気づくには、一旦立ち止まることじゃ。

一旦立ち止まること？

一旦立ち止まることというか、完全に立ち止まることじゃ。この立ち止まるというのは、体の動きはもちろんじゃが、思考も立ち止まる必要があるんじゃ。

思考も立ち止まる必要がある？

そうじゃ。あれこれ考える思考もエネルギー的には動きになるんじゃ。じゃから思考が働いているうちは立ち止まっておらんということじゃ。

なるほど。じゃあ何も考えずボーっとするようなイメージ？

そうじゃ。ボーっとするというのがニュアンス的に近いかも知れんのぉ。体の動きを止め、頭もボーっとした状態、これが今の自分の家の場所、つまり「ここ」なんじゃ。

体の動きを止め、頭もボーっとした状態・・・・完全に電池が切れて通信も途絶えたロボットみたいなイメージ？

そうじゃな。イメージ的にはそんな感じじゃ。じゃがロボットには意識がないからのぉ。人間には体と頭がとまっても意識が常に存在する。そして純粋にこの意識である状態が、今の自分の家であり「ここ」なんじゃ。

純粋に意識である状態・・・・・なんとなく瞑想状態のような感じかな？

そうじゃ。たしかに瞑想を通してこの今の自分の家「ここ」にたどり着く、還りつく人も少なくないのぉ。じゃが瞑想などしなくても、本来だれもが常にその状態なんじゃが、その上にのかった思考などによりその状態を感じにくくなり、その状態そのものを忘れてしまっているんじゃ。

う～んなるほど。すっかり忘れてしまった状態なのね。

そうじゃ。キレイにすっかり忘れてしまった状態、というか忘れてしまったと思い込んでいる状態じゃ。じゃって忘れてしまったと感じている間も常にその状態は存在し続けているからのぉ。本当はそこにあるのに、何かに覆い隠されて見えなくなってしまっておるだけなんじゃ。

なるほど、じゃあ純粋な意識の状態は消えることなく常に存在し続けているってこと？

そうじゃ。これは例え肉体が死んでもじゃ。肉体の寿命がきても意識だけは残り続けるんじゃ。じゃからその意味で人は死ぬことはないんじゃがのぉ。そして常に在り続けておるから、同時に生まれてもおらんとも言えるのぉ。

死ぬことはないし、生まれてもいない・・・・・・・う～んわけがわからないわ。

ホッホッホッ、これは究極的な話じゃから理解できなくて当然じゃ。じゃが本当のことでもあるからどこかでなんとなくひっかかったり、何かのタイミングでふと理解できる瞬間が訪れるはずじゃ。じゃから今はなんとなくこんな話があるんだなぁくらいでＯＫじゃ。

じゃあなんとなくということで・・・・

なんとなくでＯＫじゃ。そして今の自分の家「ここ」にいるには、実は体は動いてもいいんじゃ。

え？そうなの？

そうじゃ。最初は感覚をつかむために、体も思考も完全に止まったほうが分かりやすいのじゃが、いったんなんとなく感覚をつかんだあとは、体を動かしながらでも、今の自分の家「ここ」にいることができるんじゃ。

へぇ～そうなんだぁ。じゃあまずはケイちゃんも体も思考も完全に止めてみる。えーい全部止まれ！・・・・・・・・ぼーっ・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・

ぼーっ・・・・・・・・・・・・・

ケイちゃんはいまどこにあるかのぉ？

ぼーっ・・・・・・・・・・・・・・

なんとなく答えが湧いてきたら答えてみてちょ。

ぼーっ・・・・・・・・・・・・・・・・

ケイちゃんは、あそこにいる？あっちにいる？ここにいる？

・・・・・・ここ・・・・・・・ここよ・・・・・

おぉ「ここ」じゃな。そうじゃ。その「ここ」が今の自分の家のことじゃ。「ここ」にいると時が本来の自分と繋がっている時であり、本当の自分を生きることができる場所なんじゃ。

・・・・・・・・・・なんだか心地いいね・・・・・・・現実と夢のはざまにいるような・・・・・・・・・

そうじゃ。「ここ」とは現実というストーリーから解放された唯一の自由の場所じゃからのぉ。

・・・・・だから心地いいのね・・・・・ふう・・・・・・あ、いつもの感じに戻ってきたみたい。

そうじゃ。最初は今の自分の家「ここ」の感覚を感じてもすぐに元の状態にもどってしまうんじゃ。それ人には元の状態に戻ろうとする力「恒常性」が働いているからのぉ。

なるほど。だから元の感覚に戻るのね。

そうじゃ。まぁ単純にそこから戻れなくなるんじゃないか、そのままここにいたらおかしくなってしまうんじゃないかなどの不安や恐怖によって戻ってくるケースもあるがのぉ。

なるほど。そういわれれば不安や恐怖も感じるかも。

そうじゃろ。じゃから一瞥体験、いわゆる悟りを体験しても、またもとの生活に戻る人が多いのはこのためなんじゃ。

なるほど。たしかに常に悟りの状態の人って生きている限りいないのかも。

たしかにそうとも言えるが、まぁいないこともないんじゃ。昔の人でいうところのブッタやキリストなんかが生きたまま完全に悟った人じゃといわれておるしのぉ。

ブッタやキリスト、歴史の教科書にも出てきそうな有名人ね。

そうじゃ。まぁほとんどの場合、死んだあとに有名になったんじゃがのぉ。

え？死んだあとに？

そうじゃ。じゃって生きている間にそんな神さまみたいな不思議なこと、真理を言われても誰も信じることができなかった、言いかえると受け入れる準備ができていなかったんじゃ。それで死んだあとにようやくこれはすごいことなのではないのかということになり、のちにキリスト教や仏教などの宗教として、現代にも語り継がれておるんじゃ。

たしかに。今でもキリスト教や仏教の人も多いものね。

そうじゃ。まぁ今の時代は一般の人でも悟りの体験、つまり今の自分の家「ここ」にいる体験をする人が増えてきておるからのぉ。それだけ意識の次元が上がってきておるということなんじゃ。

なるほど（っていうか今の自分の家「ここ」って悟りだったのね。じゃあ私も悟りを体験したことに・・・・・・ケイちゃんすごいかも）

ホッホツホッ。実は悟りを体験している誰かがいるかぎり完全な悟りではないんじゃよ。じゃって悟りとはひとつなるものに戻ることであり、体験している誰かがいる限り、それをみている誰かつまり、２人以上の存在が必要になるからのぉ。

うっ、なんかむずかしくなってきたけど、いってることはわかるかも。誰か、つまり私がいるかぎり私以外の誰かも存在することになる。だって誰かがいないと私が私であることすらわからないから。比べることができてはじめて私を認識できるのだから。

そのとおりじゃ。だいぶ話がマニアックになってしまったが、ようはなれてくると、体を動かしながらも思考は静かなまま意識だけを「ここ」に置き続けることができるようになるんじゃ。

え？体を動かしながらも思考は静かなまま意識だけを「ここ」に置き続けることができるの？

そうじゃ。例えばものすごく集中している時間をフローと呼ぶことがあるんじゃが、この時間を忘れて夢中になっとる時が、まさに体を動かしながらも思考は静かなまま意識だけを「ここ」に置き続けるている状態なんじゃ。

なるほど。たしかに。

まぁこの状態は体を動かすというよりも、体が勝手に動いているようなイメージじゃがのぉ。じゃって思考は静まっておるんじゃから。

たしかに。頭で考えて動いているんじゃなくて。体が勝手に動いているイメージになるわね。

そうじゃ。まぁ赤ちゃんや５才くらいまでの子供たちはみんなこんな状態なんじゃがのぉ。

なるほど。そういわれれば、ケイちゃんも考えて動くというよりは衝動的に動いている、むしろ動かされているような感じがするかも。

そうじゃろ。じゃからケイちゃんくらいまでのこどもたちは、常に今の自分の家にいる状態「ここ」にいる状態なんじゃ。

え？じゃあケイちゃんは常に悟っている状態なの？ブッタやキリスト状態なの？

ホッホッホッ。たしかにそうともいえるのぉ。まぁ本当の自分とのつながりがバッチリバリ３といったところじゃのぉ。

おーケイちゃんってやっぱりスーパーミラクルガールだったのね。

ホッホッホッ。そうじゃなぁ。スーパーミラクルガールじゃ。

エヘ（照）

じゃが普通の人は、なかなかそうもいかんから「ここ」から外れそうになったらこの呪文を唱えるのじゃ「ステイヒアー（stay here）」日本語で「ここにいなさい」という意味じゃ。

なるほど。じゃあ「ここ」から外れそうになったら「ステイヒアー（ここにいなさい）」と唱えればいいのね。

そうじゃ。それを繰り返し繰り返しトレーニングしておると「ここ」にいる時間が少しずつ増えていくんじゃ。

たしかにそうね。意識のクセづけみたいなものね。

その通りじゃ。じゃあここでまとめると、ここに居続けるとは、思考が静まった状態で、意識を「ここ」に置き続ける状態なんじゃ。あそこでもあっちでもなく「ここ」じゃぞ。

うん、他人でも、過去でも、未来でもなく、今の自分の家「ここ」ね。

そうじゃ。「ここ」に居続けることが本当の自由であり、本当の自分を生きることにもつながるんじゃ。

そうすることで、すべてがうまくいくのね。

そのとおーり。ケイちゃんに座布団５０００枚じゃ。

５０００枚って笑点の山田君がブッタおれちゃうわよ。

おぉぶったおれるとブッタをかけた渾身のギャグ。さすがスーパーミラクルガールじゃのぉ。

ブッタがいっぱいでてきたから、偶然変換されただけよ（照）